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松原正と中川八洋

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松原正と中川八洋

「昨今、世の中は右寄りになつたといふ。そのままには信じ難いが、もしもさうなら、弱くなつた革新を叩くよりも保守派の中の贋物を成敗すべきではないか。そしてそれこそ、情に流されがちのマスコミと違ひ、『月曜評論』のやうなミニコミが勇氣をもつてなすべき事だ」松原正
松原正氏は、正字体、歴史的仮名遣で文章を書くことで知られ、ツィッターにもその弟子筋と思われる方がおられるが、坪内祐三氏の「保守派でありながら同じ陣営の論客を遠慮無く批判していたためにジャーナリズムから追放された」という証言は興味深い。同様の例として、中川八洋氏もそうだろう。
中川八洋氏は、現在進行形で自分のブログに西尾幹二批判を書き続けている。それはともかく「昨今、世の中は右寄りになつたといふ。そのままには信じ難いが、もしもさうなら、弱くなつた革新を叩くよりも保守派の中の贋物を成敗すべきではないか」という松原正氏のバランス感覚は素晴らしい。
松原正氏は、英文学者としての専門は演劇、大学の卒業論文のテーマはT・S・エリオット、中川八洋氏は、反共主義者でバークやハイエクなど保守主義、自由主義に精通し、英米系政治哲学概論で有名。著書『脱原発のウソと犯罪』で西尾幹二を中傷したとして西尾から名誉毀損で提訴されているという
英米系の文学や政治哲学を専門にしていること、西尾幹二氏を論敵としていることなど、驚くほど共通点が多い。 おそらく、モチーフも同じなのだろう。何よりも両者ともジャーナリズムから追放されていることが極めて重要だ。これこそ江藤淳のいう「閉ざされた言論空間」そのものではないか。
今もマスコミに活躍の場を与えられている西尾幹二や西部邁はエセ保守であり、彼らを批判し続けている松原正氏や中川八洋氏の方が真正保守である、と確信する。なぜなら、後者には「保守派の中の贋物を成敗すべきではないか」という使命感が文章にあふれているからである。了

松原 正 (1929年12月22日 - ) は、日本の評論家、劇作家。早稲田大学名誉教授。自らも保守派でありながら、西部邁や西尾幹二ら保守派の論客への激しい批判で知られる。東京都生まれ。1早稲田大学第一文学部卒業。学生時代より福田恆存に師事し、正字体、歴史的仮名遣で文章を書く。
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